冒頭(H2なし)
結論:
– 1〜数ページで完結する小さな店・個人事業なら、AIホームページ作成で十分間に合う
– ページを増やしたい、問い合わせフォームが欲しい、デザインにこだわりたいなら、AIだけでは物足りない
– 会社の顔になるサイトや、後から機能を足していく前提なら、外注も選択肢に入れたほうがいい
実際にロリポップ!AIホームページを使ってサイトを作った検証([ロリポップ!AIホームページを試した|できること・注意点](/lolipop-ai-homepage-review/))をもとに、AIでホームページを作る際に感じたデメリットをまとめます。
この記事を書いているのは、WordPressやSTUDIOでサイトを制作し、実務でも生成AIを使っているフリーランスのWeb制作者です。AIで自作するかプロに頼むか迷っている方に向けて、良い面だけでなく詰まった点も正直に書きます。
AIホームページ作成が向いている場面
- とにかく早く、今日中に何かしらのサイトを公開したい
- ページ数は1〜2ページで足りる(メニュー・営業時間・アクセスが載れば十分など)
- 費用を月数百円〜数千円に抑えたい
- 文章や写真をゼロから考える手間を省きたい
実際にロリポップ!AIホームページで検証したところ、7つの質問に答えるだけで約1分でサイト案が3つできあがりました。「まず形にする」までの速さは、AIの明確な強みです。
実際に使って感じたデメリット
検証はロリポップ!AIホームページで行いました。他のAIホームページ作成ツールでは挙動が異なる可能性がありますが、AIでサイトを自動生成する仕組みに共通しやすい限界として整理します。
1. 構造を変える依頼はAIチャットが苦手
見出しの文言のような「差し替え」はAIチャットで対応できましたが、「メニュー項目を追加してほしい」という依頼は「エディタの操作が必要なため、私には行えません」と断られました。 項目の追加・削除のような構造の変更は、結局は自分の手で組み立てる必要があります。

2. 追加したページは空から自分で組み立てる
AIが作り込んでくれるのは最初の1ページだけでした。ページを追加すると中身は空になり、部品を選んで一から組み立てる作業が発生します。「AIに丸ごと作ってもらえる」のは最初の1回だけと考えたほうが安全です。

3. SEO・SNS用の情報は空欄のまま生成される
検索結果に出る説明文(meta description)や、SNSでシェアされたときの画像(OGP画像)は、生成した時点では空のままでした。公開してそのまま放置すると、検索結果やSNSでの見え方が整わないということです。ここは必ず自分で埋める必要があります。

4. デザインの自由度が低い
配色は用意されたセット(今回は7種類)から選ぶ方式で、ブランドカラーを色コードで指定する欄はありませんでした。フォントも選択肢は限られています。「会社らしい・自社らしい」細かい調整をしたい場合は、AIだけでは物足りません。

5. 保存・削除の確認が分かりにくい
保存しても「保存しました」という表示が出ず、保存できたかは画面を読み込み直して確かめるしかありませんでした。一方でページの削除はボタンを押した瞬間に確認なしで実行されます。「消えたはずのものが残っている」「消えるはずのないものが消えた」を招きやすい設計でした。
6. 作ったサイトを他所に持ち出しにくい
ページの中身や画像をまとめて書き出す機能は見当たりませんでした。事業が大きくなって本格的なサイトに移りたくなったときは、文章や写真を手作業で移し、デザインも作り直すことになりそうです。AIホームページ作成は「その場に住み続ける」前提のサービスと考えたほうがいいでしょう。
7. 著作権・機密情報の入力にも注意がいる
今回の検証では、生成された文章は答えた内容(店名・強み・雰囲気など)を反映したもので、実在しない実績や数字を勝手に書くような場面はありませんでした。ただし、AIホームページ作成ツール全般で言われている注意点として、次の2つは踏まえておいたほうがいいでしょう。
- 入力した情報がサービス側の学習に使われる可能性がある。 本番の店舗・会社情報を入力する前に、利用するサービスの利用規約やデータの取り扱いを確認する
- AIが生成する文章・画像が、既存の作品と偶然似てしまう可能性はゼロではない。 今回使った写真はPexelsのライセンス済みストックフォトだったので問題ありませんでしたが、AIが自動生成する画像を使う場合は商用利用の可否を確認したほうが安全です
AIで作れる範囲・作れない範囲
| できること | できない・苦手なこと |
|---|---|
| 質問に答えるだけで、それっぽい文章と写真の1ページを作る | メニュー追加など構造そのものの変更 |
| ストックフォトを日本語で検索して差し替える | ブランドカラーなど細かいデザイン調整 |
| スマホ表示に対応したページを公開する | 検索・SNS向けの情報(説明文・OGP)を自動で埋める |
| 誰でも数分で操作できる | 作ったサイトを別サービスに持ち出す/入力情報の扱いを自分で確認する |
こんな人は外注を検討したほうがいい
- 会社やお店の「顔」になるサイトで、細部のデザインや文章にこだわりたい
- 今後ページや機能(採用ページ、実績紹介、予約システムなど)を継続的に増やしていく予定がある
- 検索結果からの問い合わせを本気で増やしたい(説明文・見出し構造など、SEOの土台を作り込む必要がある)
- 自分で管理画面を触る時間が取りにくい
ホームページ制作を外注する場合の費用相場や、AIでの自作との比較は別記事(「ホームページを自分で作る費用と、外注した場合の差」)で近日まとめる予定です。
向いている人・向いていない人
向いている人
- 1〜2ページで足りる小さな店・個人事業主で、まず早く公開したい人
- 費用を最小限に抑えたい人
- 管理画面を自分でこまめに触るのが苦にならない人
向いていない人
- 複数ページやお問い合わせフォームなど、構造的な作り込みが必要な人
- ブランドカラーやフォントなど、デザインの細部にこだわりたい人
- 将来的に本格的なサイトへ移行する可能性が高く、資産として持ち出せる形にしておきたい人
よくある質問
- AIで作ったホームページは検索に強いですか?
-
ページ自体の見出し構造は整っていましたが、検索結果に出る説明文(meta description)は自分で入力しないと空のままでした。公開後にサイト全体の基本設定を必ず確認してください。
- 途中で本格的なサイトに切り替えることはできますか?
-
まとめて書き出す機能は見当たりませんでした。載せた文章や写真は、はじめから手元にも保存しておくと移行がしやすくなります。
- デメリットを避ける方法はありますか?
-
「構造の変更は自分で行う」「公開前にSEO関連の項目を自分で埋める」など、AIが苦手な部分をあらかじめ把握しておけば、多くはカバーできます。それでも作り込みが必要な規模であれば、外注のほうが結果的に早いこともあります。
- 会社の情報をAIに入力しても大丈夫ですか?
-
今回の検証では実在しない実績を勝手に書くようなことはありませんでしたが、入力した情報がサービス側の学習に使われる可能性はあります。本番の情報を入力する前に、利用するサービスの利用規約を確認してください。
まとめ
AIホームページ作成は、「今日中に、小さな1ページを形にする」ところまでは驚くほど速い一方で、構造の変更・デザインの細部・SEOの下準備・データの持ち出しやすさ・入力情報の扱いといった部分は、今のところ人の手が必要です。
- まず早く形にしたいだけなら、AIホームページ作成で十分
- ページを増やす・デザインにこだわる・将来性を残したいなら、外注も検討する
自分の事業がどちらに当てはまるかを見極めてから選ぶのが、遠回りをしない一番の近道です。

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